「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
それでは今日から映画の感想を述べていこうと思います。
今日の映画は
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
公開日:2019年8月30日
出演:レオナルドディカプリオ、ブラットピット
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」とは日本語で「むかしむかしハリウッドでは・・・」という意味でどうやら「イン・ハリウッド」のほかにも作品が存在するようです。
クエンティン・タランティーノ監督の8作目の映画となっております。
ちなみにクエンティン・タランティーノ監督は10本で映画監督を引退する旨の発言をしております。
この映画は実話をもとにしたフィクションとなっており、事前知識無しでみると面白さが半減してしまうような気がしました。
事前知識として必要なことは、「シャロン・テート殺害事件」と「チャールズ・マンソン・ファミリー」についてです。
私は事前にこの二つについて軽く勉強してから鑑賞しました。
観て思ったことは、まず映像が1960年代風になっていてすごい!かなりの予算もかかったことでしょう。特に秀逸だったのが、「大脱走」のシーンです。まさかあの場面にディカプリオが登場するとは・・・(笑)
私の印象に残った場面は主人公のリックとクリフがイタリアからハリウッドに戻るために飛行機に乗っている場面です。なぜここが印象に残っているかというと、二人は長い間パートナーとして仕事をしてきましたが、リックからクリフが、「もうこの関係は続けられない」と話されます。
その後、この場面が登場するのですが、ふたりは別々の席で酔っぱらうまで酒を飲みまくります。そこで流れるナレーションが印象的でした。
「親しい間柄の人と別れるときは、酔っぱらうまで酒を飲む これが正しい別れの儀式だ」
たしかこんな感じのナレーションだった気がします。
このシーンを観て私は、自分も悲しいことや辛いことがあったら酒を飲みまくるのでこの考えが正当化されたような気がしてうれしかったです。
酒を飲む、タバコを吸うことは一般的には良いことだとは思いません。しかし、酒に頼りたくなるほど彼らの関係が深いものであるということがよくわかります。(映画終盤の場面なのでそんなことはわかっていると思うが)
この映画から私が学んだことは、「友」の偉大さです。
リックは過去にそこそこ売れた俳優であり、クリフはリックがいないと成り立たないスタントマンです。
そこでリックがクリフの仕事を増やすために奔走します。クリフはリックを信じて彼の付き人的なことをします。
普通の対等な関係なら自分が友達の付き人をひたすら行うことに耐えられるでしょうか。
私は耐えられないと思います。しかしリックは文句ひとつ言わずリックが仕事を見つけてくれることを信じて付き人としての仕事を全うします。
深くリックを信頼しているからこそできることではないでしょうか。こんなにも素晴らしい「友」としての関係を作り上げるのはなかなか難しいことです。
今の時代、一概に「友達」といっても周りを見るとすぐに不信感を抱くと縁を切る、距離を置くといった「うわべだけの付き合い」が多いと私は感じています。
おそらく監督はそれを伝えたかったわけではないと思いますが、私はこの映画をみて改めて「友達」とは何かを考えさせられました。
きっとこの映画を見て感じることは年代によってかなり違うと思います。
映画にはほかにも印象的なシーンがたくさんあります!
しかしタランティーノ監督は本当にラスト30分くらいで急展開するのが好きですよね(笑)
「シャロン・テート殺害事件」と「チャールズ・マンソン・ファミリー」についても普通の人じゃ考え付かないような描き方をしているので一度鑑賞してみてください。
以上、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の感想でした!